初めてのパピヨン 

パピヨンを迎える前に

 
1、 あなたのお宅は犬を飼うことを許可されている住宅ですか?
 
私個人と致しまして、犬を飼うということは小さい子どもが一人増えることと同じくらい大変なことだと考えております。室内犬を飼ったご経験のある方にはお分かりだと思いますが、きちんとした躾が出来ない限り、犬は人間の思った通りにはなりませんし、部屋の中でおしっこやウンチもします。そのウンチを踏んづけて絨毯の上を走り回るかもしれません。家具や柱や壁や壁紙をかじることもあります。その場合には借家ですと大変な金額の修繕費を請求されることもあります。一人で留守番していて寂しければ大きな声で鳴いたりしてご近所にご迷惑をおかけすることもあります。鳴き声がうるさいので出て行ってくれと言われることになるかもしれません。それでもそれを、「この子のせいだ。」「この子が吼えるからだ。」「性質の悪い犬だ。」などと、犬のせいにすることなく、「お前の躾がなってないからだ。」と、家族の「特定の誰か」のせいになるようなことなく、引っ越してでも、家族全員で家族の一員になれるよう深い愛情を持って根気良く躾なければ、いくら賢くても顔が可愛くてもペットとして理想の犬にはならいと考えております。そこで、パピヨン(これはパピヨンだけではありませんが・・・)を飼う前にまず、お住まいが犬を飼える環境であるかどうかということを考えていただきたいと思います。
 
2、犬を飼えるだけの経済的余裕がありますか?
 
例え犬を飼うことを許可されている住宅でも、借家ですと、犬が家を荒らしてしまえば、ほとんどの場合、修繕費を請求されます。私の知り合いには借家を退去する時に200万円もの請求をされた方もいらっしゃいます(これはかなり極端な例ですが)。 それに犬はいつも健康で元気とは限りません。でも犬には健康保険は利きません。病気になったり、怪我をしたり、骨折したりした場合には何万円、大きな病気になったり、事故にでも遭い大手術などをすれば何十万円というお金がかかります。また、病気になったり、事故に遭わなくても、初期の、ケ―ジ、ベッド、バリケン・櫛、ブラシ、食器、首輪・リ―ド、爪切り、ハサミ、シャンプ―代などの費用の他に、毎年の予防接種、半年間のフィラリアの薬、トイレシ―ト、食事代等、毎月ある程度の固定されたお金がかかります。もし自分の犬が、人間や他の犬を噛んだり、何らか理由で怪我をさせてしまったりした場合には損害賠償を請求されることもあります。そこで、犬にかかる様々な費用を捻出できるかどうかということをよく考えていただきたいと思います。
 
3、ご家族全員の犬を飼う意思と同意がありますか?
 
ご家族の中に犬嫌いな人がいて反対していたり、未成年の方の場合には、保護者に犬を飼う意思がないと、人間も犬も決して幸せにはなりません。家族全員が、子どもが一人増えるのと同じくらいの覚悟と、世話をする人達の大きな愛情と情熱と時間がなくては犬はきちんと育ちません。犬を泊めてくれる所が見つからない限り、家族全員で旅行に行くことも難しくなります。子犬のころどんなに可愛いらしくても、愛玩犬で美しい容姿をしていても、年をとればガンになったり、目が見えなくなったり、寝たきりになることも少なくありません。そうなるとオムツをしたりして介護しなくてはなりません。ですので、ご家族全員の理解と協力と愛情、全員で育て、最後まで面倒をみるといった堅い決心が必要だと私は考えております。

又、近年は「ネグレクト」と呼ばれる、無関心、放置といった人間の子どもさんへの虐待が問題になっておりますが、犬に対する「ネグレクト」も同様な虐待であると私は考えております。子犬の場合にはお留守番の時間は7時間が限界だと思います(6時間と仰る方も多いですが・・・)。共働きや独身の方の場合、それ以上の時間、誰もいない状態で家を空けなくてはならないのなら、犬を飼うことは環境が整うまで待つべきで、一時の感情や衝動で犬を飼っても環境が整っていないと、結局は手放さなくてはならないことも多々あります。食事、排泄の世話はもちろんのこと、散歩、遊び、躾、お手入れ等、犬にかける時間と手間を惜しむようでは犬を飼うことは難しいのではないでしょうか。

以上のことから、家ではオ―ナ―さんへの条件と致しまして、

1、犬を飼える環境であること。
2、ご家族全員の賛同を得て、生涯面倒を看てくださること。
3、引っ越す場合等、犬が飼えることを優先して考えてくださること。
4、多少なりとも経済的余裕があること。
5、犬を長時間一人で留守番させない環境であること。
6、狭いバリケンや犬舎に閉じ込めたままにせず、適度な散歩や運動をさせ、一緒に遊ぶなど質の高い犬生を送らせて下さる方。
7、お写真やお手紙、メ−ルなどで様子を知らせてくださることのできる方。
8、生まれた子犬を販売するために、むやみな繁殖をさせないとお約束してくださる方。
をあげさせていただきたいと思います。

このように羅列しますと、一見とても条件が厳しいようにお感じになるかもしれませんが、商売ではなく、本当にパピヨンを愛し、パピヨンとの幸せな生活を希望する方に、人生のパ―トナ―として、子犬をお譲りしようと考えるものなら、誰もが同じ考えであると私は確信しております。
 
NEXTで「パピヨンの子犬を迎えるに当たって」へ。